こんにちは!普段はボカロPとして活動しているぱーすてるです!
こんな曲を作ってます↓
「DTMを始めたい」と考えている方はよくこんなことで悩みがちです。
DTMを始めるためには何が必要なの?
最低限必要なものは?
今回はそんな方に向けて、DTMを始める上で最低限必要な機材について説明します。
自分がDTMを始めた時はどうだったのか、その具体例も示しながら初心者の方にもわかりやすく説明していきますので、是非最後までお付き合いください!
結論
まず結論から述べます。DTMを始める上で最低限必要な機材は…
これだけです。なんならパソコンは普段使いのやつでも大丈夫ですし、DAWも無料で十分使えるものがたくさんあるので、パソコンさえ持っていれば今すぐにでも始められます。
「…ん?オーディオインターフェイスとかヘッドホンとか、他にもいろいろ必要だって聞いたけど?」
多くの方がそう思われたでしょう。
もちろん、それらの機材があるに越したことはありませんし、ゆくゆくはいろんな機材を導入していくのも良いでしょう。
ただ、それはDTMに慣れてある程度曲も作れるようになってきてからの話で、「DTMを始めてみたい!」という段階のDTM初心者の方は、とりあえずPCとDAWがあれば十分だと思います。
そう考える理由について、次に説明していきますね。
理由
PCとDAWだけあれば十分だと考える理由は、
機材を揃えるためにあれやこれやしているうちに
「DTMを始めたい」「曲を作ってみたい」
というとても貴重でかけがえのない「創作意欲」がなくなってしまう可能性があるからです。
始めから全ての機材を揃えようとすると、とても時間がかかります。
例えばオーディオインターフェイスひとつとっても、
- そもそもオーディオインターフェイスって何?
- いろんな会社からいろんなオーディオインターフェイスが出てるけど、どれを選べばいいの?
など考えることはたくさんあります。
また、いろいろ調べてやっとオーディオインターフェイスを買うことができても、それを使うためには別途パソコンとの接続やDAW上での設定が必要になります。(これがとても難しい…)
これがオーディオインターフェイスだけでなくモニタースピーカーやモニターヘッドホン、MIDIキーボード…となってくるともう大変です。
あれやこれやしているうちに、「DTMやーめたっ」となってしまってもおかしくありません。
これ、とってももったいないと思いませんか?
「実際やってみたけど難しいから辞める」とかじゃなくて、そもそも始める前に辞めちゃってるわけですからね。
そうならないよう、今ある「やってみたい」というとても貴重な意欲を大切に、今すぐ始めちゃいましょうよ!というわけです。思い立ったが何とやらです。
個別に説明
とはいったものの、これだけだとまだ納得できない方も多いと思います。
そこで次に、パソコンとDAW以外は本当に必要ないのか、以下の機材についてそれぞれ個別に説明していきます。
- オーディオインターフェイス
- モニターヘッドホン、モニタースピーカー
- MIDIキーボード
オーディオインターフェース
まずオーディオインターフェースについて簡単に説明しておきます。
オーディオインターフェースとは、マイクやスピーカー、ヘッドホン、ギターなどの機器をパソコンとつなげるための機材です。
オーディオインターフェースを介して、周辺機器とパソコンを接続するわけです。
ここで少しややこしい事を言うと、マイクやスピーカー、ヘッドホンは、機種によってはオーディオインターフェースを介さず直接パソコンに接続することができます。ただ、オーディオインターフェースを介して接続することによって、直接接続するよりも高音質での録音・再生が可能になります。
一方、エレキギターやベースを弾いて録音したい場合は、必ずオーディオインターフェースを介してパソコンに接続する必要があります。
オーディオインターフェースを使うことによるメリットをまとめると次のようになります。
- 高音質で録音・再生が可能になる
- エレキギターやベースを録音できる
このメリットをもとに、DTM初心者にオーディオインターフェースが必要ない理由を説明していきます。
まず前者について。
「とりあえず1曲作ってみたい」という段階のDTM初心者の方が高音質にこだわる重要性は低いと思います。
なぜなら、高音質でのリスニングが必要になるのは、曲を作り終わった後の「MIX」と呼ばれる作業(楽器の音を綺麗にして、楽器をまとめる作業)で、とりあえず曲を作ってみるという段階では高音質にこだわる必要はありません。
次に後者について。
まずギターやベースが弾けない方には必要ありませんよね。
また、後の筆者の具体例でも述べますが、ギターやベースが弾けるという方でも、いきなり自分の曲に録音したパートを取り入れるのはかなり難しいので、ある程度DTMに慣れてきてからでもいいのではないでしょうか。
モニターヘッドホン、モニタースピーカー
まず普通のヘッドホン、スピーカーと、モニターヘッドホン、モニタースピーカーの違いを説明します。
普通のヘッドホン、スピーカー・・・音楽を気持ちよく聴けるように味付けがされた音
モニターヘッドホン、モニタースピーカー・・・元の音に忠実でフラットな音
先ほど説明した、曲が完成した後に行われるMIX作業では、味付けのないフラットな音を聴く必要があるので、モニターヘッドホンやモニタースピーカーが適しています。
しかし、曲を作る段階では原音に忠実な音を聴く必要はありません。普段使いのワイヤレスイヤホンやヘッドホン、パソコンのスピーカーでも曲を作ることができます。
MIDIキーボード
まずMIDIキーボードについて簡単に説明します。
MIDIキーボードは下の画像のような楽器で、一見普通のキーボードのように見えますが、「MIDIの打ち込みができる」という固有の性質があります。
MIDIとは下の画像におけるオレンジの棒のことで、ピアノやベース、ギターなどのそれぞれの楽器において、このMIDIを入力していく(打ち込んでいく)ことで曲が作られています。
MIDIは、マウスを使ってポチポチと打ち込んでいくこともできますが、MIDIキーボードを使うことでより効率的に行うことが可能になります。
MIDIキーボードをパソコンにつないで実際に鍵盤を弾けば、弾いた情報がMIDIとしてリアルタイムでDAWソフト(作曲ソフト)上に記録されていくので、マウスでポチポチやるよりも早く打ち込んでいけるわけです。
ピアノが上手な方は、実際にMIDIキーボードを弾くことでピアノの打ち込みができるのでかなり便利ですし、自分含めピアノが弾けない方も、ドラムやベースのような比較的打ち込みが簡単な楽器なら、すこし練習すればMIDIキーボードを使って打ち込めるようになります。
また、鍵盤を押せばすぐに音が鳴るので、楽器の音色を選ぶときにも活躍します。
なので、ゆくゆくは購入した方が快適にDTMを行えると思います。
しかし、そもそも作曲にまだ慣れていないDTM初心者の方が、MIDIキーボードを使いながら曲を作るのはかなりハードルが高いです。
そのため、ある程度作曲に慣れてきてから購入するのでもいいのではないでしょうか。
あと、これは余談ですが、筆者はMIDIキーボードを持ってはいるものの、打ち込みでは全く使っておらず、音色の確認でしか使っていないので少し埃が被っています。
筆者はどうだったか
それでは、実際自分がどんな機材でDTMを始めたのかを説明します。
私がDTMを始めたときに持っていた機材は、大学で使っていた低スペックのノートパソコンだけです。
そのパソコンに無料のDAWソフトを入れ、DTMに慣れるまではパソコンのスピーカーで作曲していました。
ある程度DTMに慣れてきたころ、自分の曲に録音したギターを取り入れたくなったので、オーディオインターフェースとモニターヘッドホンを購入しました。ただ、DTMに慣れてきていたとはいえ、自分の曲に合うギターフレーズを考えつつそれを実際に弾いて録音するのはかなり難しかった記憶があります。
なんとかギターを録音し、初めてボカロ曲として発表した曲がこちらです。(DTM歴1年くらい)
今聴くと粗が目立つ部分もありますが、かなり良い曲じゃないですか!?(自画自賛)
低スペックのノートパソコンでもこれくらいの曲なら作れます。
まとめ
DTM初心者の方がDTMを始める上で最低限必要なものは、PCとDAWだけです。
今ある「やってみたい」という気持ちがなくなってしまう前に、DTMに挑戦してみましょう!